- 2008-07-15
- 小咄(00)
厄介なのを取り敢えず終わらせたのに今日になって期限が延びるとかどんな罠。悔しいので今日さっさと済ませてきました。ホント、計画性なさすぎ。
明後日の為に卒論を進めなければ。ああ嫌だ。今日中に一部やっつけよう。
友人に授業中に描いたリュウタを渡したら「頭の中が紫の薔薇色だよ」とか謎の事を言っていました。面白かったです。あなたの頭の中を一回見てみたい。
続きに00。現代学園パラレル。
「………」
落ち着いた音が静かに降りる。
薄く引いたカーテンに陽射しが透けて見えるような優しい音。
澄んでいて。
暖かくて。
もう少しここにいたいと願う。
「……な」
ああ、呼ばれているのか。
あとちょっとだけ留まりたかったけれど。
呼んでくれる数少ない人たちの為に、戻らなければ。
「刹那」
三度目。今度はきちんと届いた。
肌をヒヤリと外気が撫でて覚醒を促している。すとんと地に足を着ける感覚を得て現実に降り立った。
現実において呼んだ相手を探す。首を左に巡らせれば探すまでもなく、風の形をなぞるカーテンの中に少女を認めた。
色の抜けたカーテンは光を集め、より暖かさを増してふわりと舞い上がり少女を守ろうと包む。少女の方も脇に控える、風と手を組んだ騎士に好きなようにさせてこちらを見ていた。
少女の赤い髪が毛先だけ浮き上がり流れる空気を目に見えるものへと変える。それを目にかからないように押さえて微笑む金の眼に吸い込まれた。
不意に落ちた影で少女が近付いた事を知る。不思議に思って追うと小さく触れる感触。
柔らかなそれが触れたと思った次の瞬間には、全てが蜃気楼だったように元に戻っていた。
「おはよ、刹那。よく寝てたね」
「ネーナか。今、何時?」
「んー、4時半、だよ」
「もうそんな時間か」
ぐ、と手をついて上体を起こし少女が見ていた方向を追う。壁にかかった時計は少女の言う通り夕方との呼称を持つ時間が間近に控えて始めた事を告げていた。
太陽の光は優しすぎる。見返りも何も求めないままひたすら与えてくれるから甘えてしまう。
まだくっつこうとする目を擦って瞼を持ち上げる努力を後押しすると、奥をみはるかそうとする視線がこちらを覗き込んでいる事に気付く。無言で問うと首をかしげて口を開いた。
「嫌がらないんだ」
「何を?」
何でもない、と笑顔の形にした顔は本当に嬉しそうに見えた。
それを前にしてしまえば答えを貰えないままでもまあ良いかと納得してしまった。
日焼けしたカーテン/ネーナと刹那。
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